当社のスタッフが、市内のお寺を訪問し、御紹介する連載。
お寺や御住職を、より身近に感じて頂ければと考えております。
今回は、行田市忍にある蓮華寺(れんげじ)を紹介させていただきます。
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日蓮宗寺院の蓮華寺は、当初は小見にあり真言宗薬師寺と号していました。
文永11年(1274年)、佐渡配流の宗祖日蓮上人へ、
幕府の赦免状を届ける旅の途中の日朗上人がこの薬師寺に一夜の宿を乞い、
住職は日朗上人との会話の中で妙法の真髄に深く感銘。
感服して法華経に帰依し、日朗上人に寺を奉献し、
そのことを歓んだ日朗上人は即座に妙法山連華寺と改名し、
ここに蓮華寺は開山となりました。

その後戦国時代になって、
忍城主松平忠吉(尾張徳川家始祖の先代)の命によって、
文禄年中(1592~1596年)に寺を今の忍(北谷)に移し、
忍城鎮守として第十世日深上人を中興の祖としたとのことです。

大正15年、22世大僧正日輝上人は、
本堂、大黒天堂の新築等を行い寺観を一新した後、
その後の歴代の上人たちの手によって本堂、
鬼子母神堂の屋根の修復や客殿の新築、
無縁仏、供養等の建立等がなされ、
法門大いに賑わい現在に至っているそうです。
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寺院内には、御本尊 立正大師日蓮人読経像・釈迦如来立像・
大黒天像・狩野昌運筆の涅槃図などが寺宝として葬られています。
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山門をくぐって進むと、左手に「孝子父母」の石碑や、
小見から移された開山当初のままの石碑が数点並び、
その奥には稲荷堂、日朝堂、大黒天堂、そして右手に鬼子母神堂、正面の本堂へと続きます。
本堂内に入ると、日常の喧騒から離れた、
厳かな空間に包まれ、身の引き締まる思いがしました。
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   ▲左:稲荷堂 右:日朝堂
年中行事としては、5月 花祭り、8月 施餓鬼、11月 お会式、などが行なわれており、
2月の節分の際には、普通の節分の豆まきとは少し違い、
蓮華寺には鬼子母神様が祀られているため、
「鬼は外」とは言わず、「福は内」を三回唱えながら豆をまくそうです。
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     ▲鬼子母神堂
現在は、第24世田中久文住職。
古くからの歴史ある蓮華寺を、
今もなお大切に守り続けていらっしゃいます。
(記事:株式会社ヨコカワ 木村友香)

日蓮宗 妙法山 蓮華寺
埼玉県行田市忍1-1-9 ℡048-556-2727
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